やり切った感のある採卵日
採卵中のふたりの先生が苦笑しているのがわかる。「んーー、これは。」みたいな会話をしてる。この瞬間に思い出した、以前、診察の時に言われたことがあった「左の卵巣の位置がだいぶ奥まっているから、場合によっては相当、採卵しにくいですよ。」って。「位置は、日によっても変わってくるから、採卵日の位置次第ですけどね。その時は全身麻酔にしたほうが良いかもしれない」、って。手術室の先生の会話から、まさに、この日の左の卵巣の位置が、奥まったところにあるんだとすぐわかった。「お腹押せば採れるかもしれない。」とひとりの先生がお腹をグーッと押して、もう一人の先生が採卵をする。「少しがまんしてください。」「息を止めてください。」「がんばって。」先生がどんどん話しかけてくる。局所麻酔しているんだけど、押し込んでくる器具の感触がすごい奥のほうまでやってきて「うぅ、ぐえぇーーー」って気持ちになる。腰が思わず浮いていく感じ。顔がゆがむ。それでも、エコー画面から卵胞が吸い込まれていく様子が見えているから、我慢できる。「終わりましたよ。もう大丈夫、採れましたよー。」と先生の優しい声が聞こえて力が抜けた。「はい、ありがとうございます。」と応えた自分の声があまりにもヘロヘロで、手術室の空気がフッと緩んて、みんなが笑っているのがわかった。手術室を出るときに「今日は、ものすごいがんばった感があります。」て言ったら、採卵してくれた先生が、「うん、最後の1個、ホントよく頑張ってましたよ。」て言ってくれた。これにて4度目の採卵終了。排卵しそうだった25mm程度の卵胞も無事に残っていてくれたみたいで、合計10個の採卵ができました。これがひとつでも多くの胚盤胞になってくれますように。後は祈るだけ。なんか、闘いを終えた兵士の気分です。
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うそでしょ、一気に巨大化した卵胞。
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4度目の採卵周期を迎えています。
「はい、これが今抜いた水ですよー。」って注射器を見せられました。ちょっとびっくりするくらいの太い注射器、そこに半分くらいの薄赤色の水。
結局、水を抜いてもらった卵胞は2つ。無麻酔でやるんだけど、一瞬。終わってみると、それほど痛くもありませんでした。診察でそう伝えたら、「フツー、痛がるんですけどね。」と怪訝な顔されました。おかげさまの鈍感力です、笑!で、これにて4度目の採卵周期が始まりました。今回もアンタゴニストです。今周期は仕事が落ち着いていることもあって、前周期よりも体調を整えることに注力しています。1日おきのジョギングや24時前の就寝を徹底。前周期は出張先のホテルで不規則な生活だったから、それよりは良い結果がでるといいんだけど。そうそう、週末ジョギングをしてたら、近所の公園で町内会が古着の回収やってたんですよ。東南アジアでのリユースとか、繊維を使って雑巾にしたり、そこに出せばリサイクルしてくれるとかで。へー、普通に捨てちゃうよりいいよねと思って、「今から持ってきてもいいですか?」って係りのおばちゃんに訊ねてみました。そしたら、「いいよ、いいよー。小さい子の服とかあるんでしょ。持っておいでー。」だって。こういう時いつも思います。気をつけなくちゃ、本人にまったく悪気がなくても、人の心をチクっとさせるひと言ってあるからなぁ。。って。
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えっ、オススメは針を刺すこと⁇
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この胚盤胞に夢を託していいですか?
採卵終わってから、ずっと思ってた。ホントに転院してよかったのかなぁ、って。結局、前のクリニックの半数くらいしか採れてないでしょ。それに、初期胚の時点で前は、グレード1と2ばっかりだったのに、今度のクリニックではグレード3が大半。分割数も、前のクリニックでは8分割してた3日目に、今のクリニックでは7分割。ちっ、なーんもいいことがない。もっと言えば、家から遠くなったし、前よりも高額だし、前よりベルトコンベアーみたいな診療だし、、。ぶつぶつ、ぶつぶつ、、。
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3度目の採卵が終了したけれど、、
通算3度目、転院したクリニックでは初となる採卵が終わりました。今、培養中ですが、正直、明るい要素があまりありません。採卵を重ねるたびに、採卵数、グレートともに落ちています。1度目の採卵数は17個、2度目の採卵数は11個、3度目の今回は6個です。今回のクリニックは全身麻酔ではなく、局所麻酔で採卵するので、採卵中に培養士さんの声が聞こえました。「1個目、卵採れましたー」、「2個目、卵採れましたー」って。採卵の痛みもあるんだけど、このカウントの方が気になって仕方なかった。「5個目、採れましたー」まで聞こえて、その後、先生に「はい、終了です。」って言われたときには、ものすごく落胆した。実際は6個だったんだけど、それでも5ヵ月前の採卵にくらべて半数程度の結果。その後の診察のときに先生に訊きました。「同じアンタゴニストで、前回に比べて半数程度しか採れていないのは、流産の影響ですか?」って。先生の答えは、「そうですね、流産を機に減ってしまうっていうことは確かにあります。」、「でもね、採卵までは卵の数が大事とか言いますけどね、1個でいいんですよ。結局、妊娠する卵は1つ。1個いい卵があれば、それで十分なんですよ。」だった。
今できるのは、採卵したこの6個のなかに、その運命の1個があることを祈ることだけです。
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挑戦、3度目の採卵周期。
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